橋本 圭司(はしもと・けいじ)
役職 はしもとクリニック経堂 院長
NPO法人高次脳機能障害支援ネット 理事長
国立成育医療研究センター 非常勤医師
プロフィール
○経歴
平成10年3月 東京慈恵会医科大学医学部卒業
平成11年5月 東京都リハビリテーション病院リハビリテーション科
平成12年7月 神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション科
平成19年4月 東京医科歯科大学難治疾患研究所神経外傷心理研究部門准教授
平成20年6月 東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座講師
平成21年2月 国立成育医療センターリハビリテーション科医長
平成23年5月 国立成育医療研究センター発達評価センター長
平成25年12月 国立成育医療研究センター医療安全管理室長
平成28年2月 はしもとクリニック経堂院長、NPO法人高次脳機能障害支援ネット理事長、国立成育医療研究センター非常勤医師

神経外傷や脳認知科学に関する先端研究に従事する一方で、急性期から回復期、そして慢性期における地域リハビリテーションにおいて、後天性脳損傷による高次脳機能障害治療の最前線に立つ臨床家でもある。

○主な免許・資格
医学博士
日本リハビリテーション医学会専門医
身体障害者福祉法第15条指定医
義肢装具等適合判定医

○専門分野
リハビリテーション医学 高次脳機能障害 神経外傷 小児発達 医療安全

○主な学会活動など
日本リハビリテーション医学会、日本小児科学会、日本小児神経学会、日本高次脳機能障害学会、人体科学会


●橋本圭司講師が医療監修された映画『ガチ☆ボーイ』がイタリア・ウディーネにて、
【ウディーネ極東映画祭・最優秀賞受賞】の栄冠を獲得!!

【映画 『ガチ☆ボーイ』の紹介 】
医療監修:橋本圭司(東京慈恵医大附属病院リハビリテーション科)
映画『ガチ☆ボーイ』
出演:佐藤隆太、向井理、サエコ、宮川大輔、泉谷しげる 他

客もまばらな落ち目の大学の学生プロレスの人気の救世主となったのは、一人の高次脳機能障害の青年だった。
全ての台詞が字幕入りで耳の不自由な人でも楽しめる。 寝て、起きると、寝るまでの全ての記憶がなくなるという記憶障害の五十嵐の部屋。
目覚ましの音で目覚めると、真っ先に目にするのは壁中に貼られた「日記を見ろ」「テーブルの上の日記を見ろ」と書かれた紙。
そしてテーブルの上の分厚いノートの束、表紙には『明日の僕へ』と書かれてある。
それは五十嵐の゛生きた゛記録そして記憶。
事故の後遺症で記憶障害となった彼は、以前から憧れていた学内にあるプロレス研究会・HWAに入会を申し込む。
やたらと写真を撮り、一人一人の癖までもメモする彼を理解してくれる人はいないが、あたたかい先輩たちとプロレスの練習を楽しむ。
しかし、父親は彼がこれ以上と悪くなるのを恐れてプロレスを続けることを反対する。
「記憶が残らなかったら、生きていないのと同じなんだ」「身体の傷や筋肉痛で生きてるって実感できるんだ」と訴える兄を妹・茜だけが理解して応援する。
安全第一をモットーとするキャプテンの方針で、おちゃらけて楽しさだけが売り物の学生プロレスなのに、偶然に段取りを忘れてガチンコのプロレスをしてしまい、ガリガリの青年が勝ってしまうことで、一躍五十嵐は人気者となり観客が増える。
そして学生プロレスの王者がその人気を利用するために試合を申し込み、一同は舞い上がる。
しかし、今までやらせで勝てたことを五十嵐は知らない。
王者シーラカンスは負けることを要求する。勝ち目はゼロ。しかし、五十嵐はガチンコ勝負しかできないのだ。 次の日の試合の喜びで眠れなくて、「すごいぞ、眠れなかったから記憶がある。今日はノートもメモもいらないんだ」と無邪気に喜びバスに飛び乗る五十嵐。
しかしそのバスの中で寝てしまう。
目が覚めて、状況が判らず不安でバスを下りて妹に携帯から電話をする。記憶がないということの不安や恐怖が映画を見る者に伝わる。
しかし、その携帯の電源も切れる。兄のために必死で学校から自転車で駆けつける妹。
試合の日、父親は五十嵐の部屋でノートを見つけて読む。
「体は昨日の僕を覚えている。生きている」「父さんが銭湯の客に僕の自慢をしている。みんな昔の僕のことだ。父さんの中では僕は終わっている」
「父さんと茜は一生僕を背負って生きていくのか。死にたい」。
元気だった頃の息子の面影だけを信じたかった父親は、今を生きている息子の姿をはっきりと意識する。そしてプロレスの会場へ。
仲間たちの友情、けなげな妹の兄を思う気持ち、生きていることを確かめるかのような、ぼろぼろになりながらのガチンコ勝負。思い切り笑い、泣ける心に残る作品だ。

橋本圭司講師の書籍